答えは乳癌になる確率です。
一昔前までは、学校の1クラス20名で1名くらいの確率と言われていましたが、
急速に日本でも罹患率が伸びています。
私がリンパ浮腫治療に関心を持ったのは、20数年前に友人を乳癌でなくしたのが
きっかけです。授乳期に発症した癌を抱え、リンパ浮腫に悩みながら子供が小学校に
上がるまでは・・・とがんばり続けていましたが、前年のクリスマスの夜に息子がランドセルを背負った姿を見届けて旅立ちました。その後にはフィンランドの友人や
アメリカに住む親友などまわりで次々と乳癌になり病と戦っています。
フィンランドのスクールやクリニックでのリンパ浮腫研修を経て、「フランシラ治療院」、「フランシラ訪問看護ステーション」や保険加算できる「リンパ浮腫セラピスト」の医療者を育成する認定校も運営しています。その中で、多くのリンパ浮腫の患者さんの出会いと別れを経験してきました。
フィンランドでは同時再建がほぼ100%です。日本でも手術の方法が多様化してきています。脇から癌を切除して乳房温存や全摘でも同時再建を行い、見た目の美しさが保たれています。
抗がん剤や放射線治療も選択が広がっていますが、私のアメリカの親友は食事療法と
運動で抗がん剤や放射線を受けずに7年経過していますが、患者さんの中には民間療法を続けて悪化し、もっと早く抗がん剤を使用すれば良かったと思う方も多くいます。
国立がんセンターで頭頸部癌の専門医として活躍していた中医師(漢方医)でもある小高先生は、東洋療法の観点から「発見した癌の部位は切除する。癌は全身病なので
漢方で全身の免疫を向上させる」「がんを始め、さまざまな病気の根源には冷えがある。気・血・津液を改善して食生活など普段の生活から体を冷やさないようにする」
とコメントされています。
気:エネルギー 気力の充実 自律神経
血:血の巡り
津液:リンパのながれ むくみの改善 免疫力
心を穏やかに良く眠る事で免疫力は向上します。
フランシラ治療院では、リンパドレナージを柱に東洋療法(鍼灸)やアロマセラピーで健康増進を提供しています。
フランシラスクール卒業生 真水美佳さん企画の写真集
〜乳がんによる「乳房再建手術」に望んだ19人
発行 赤々舎
★★バストケア・セルフチェック アドバイスシート★★
自己検診を心掛けましょう!
乳がんは身体の上から触って自分で見つけられる、数少ないがんのひとつです。
乳がん検診を定期的に受けていても、次回の検診までにある程度期間が空いてしまいます。その間に乳がんが発生するケースは決して稀ではありません。
乳がんを早期発見できれば、治療法の選択の幅も広がり、完全治癒率も高まります。
乳がんの手術を受けた方は、対側の乳がん発生リスクが高まります。
再発の早期発見のためにも、日頃
から自己検診を行うよう心がけましょう。
【適切な時期】
①月経が定期的にある方
・月経最終日から3日~1週間後で、乳房を触っても張りや痛みがない時期に行う。
・この時期は乳腺が柔らかくなり、乳房が張ったり硬くなったりしていない時期なの で、しこりがわかりやすい。
②月経のない方、子宮切除後の方
③乳がん手術後の内分泌療法により月経が止まっている方
・毎月同じ日を決めて行う。
【触診法】
・自己検診のチェック内容は記録するようにしましょう。毎月記録することで普通の状態がわかり、異常をいち早く見つけられるようになります。
・入浴時に行うと良いでしょう。
①鏡の前に立ち、左右の乳房の大きさ・形・皮膚のくぼみ・ひきつれ・左右の乳頭の位置などをチェックします。
腕を上げた状態・下げた状態・頭の後ろで手を組んだりして、色々な角度から見てみましょう。
(左の乳房を調べる場合)
②仰向けで寝て、左肩の下に薄い枕を敷き、乳房が垂れず胸の上に均等に広がるようにします。
③左右の乳房をまんべんなく触ります。
乳房の内側を調べるには、左腕を自然に下げ、右手の指でまんべんなく静かに圧迫して丁寧に触れてみましょう。乳房を指先でつまむように調べると、異常がなくてもしこりのように感じるため、必ず指の腹で調べましょう。
同じように座った状態でも調べてみましょう。
④乳汁を絞り出すようにして、左右の乳頭を軽くつまみます。血性分泌物が出ないか調べます。
⑤脇の下、鎖骨の上にしこりがないか見てみましょう。
【チェック項目】
乳房
□左右の違い □腫れ □オレンジのような毛穴の目立ち
□皮膚の色の変化 □赤い発疹 □湿疹
□ひきつれ(A) □くぼみ(B) □でっぱり(C)
□乳房の一部が盛り上がっていないか
乳首
□湿疹 □ただれ □ひきつれ
□へこみ □乳首から茶褐色、または血液のような汁が出ていないか(D)
□乳首が陥没していないか
腋窩
□腋の下の腫れ □腋の下の痛み
・乳がんの手術を受けた方は、月1回の自己検診を行うように心がけましょう。
・手術後5~10年間は定期検査を受診しましょう。