2年ぶりにヘルシンキにあるホスピス(Terhokoti)を訪問しました。
フィンランドには、人口が密集している南エリアに4カ所のホスピスがあります。
●1988年開設 ヘルシンキ Terhokoti
●1988年開設 タンペレ Pirkanmaan Hoitokoti
●1994年開設 トゥルク Karinakoti
●2002年開設 コイビッコ Hameenlinnna
医学がもはや多くの日々を与えられないのであれば、ホスピスがより多く、毎日のいのちを与えよう。これがホスピスの使命だから・・・・
by Dame Cicely saunders
ダライラマ氏も訪問!
訪問や視察をするたびに、日本は遅れているな・・・と感じてしまいます。
今回もフランシラを卒業した看護師カリタがナビゲート役です。
カリタが話した事で一番印象に残ったのが、「どんなときにもHOPE !」
希望を持って生きるという言葉でした。
なんと、ホスピスの中で独身者を集めてのパーティを開催しているそうです。
ホスピスに入所してから結婚式を挙げるカップルも多く、空が見えるガラスドームに
緑があふれるお部屋に牧師さんが来るそうです。
ホスピスのDayサービスも素晴らしいと思いました。
日本では、病院から在宅へ(訪問看護などを受けながら緩和ケアへの空き待ち予約を
します)入院は希望通りにはいかないのが現状です。
フィンランドのホスピスは、在宅とホスピスの中間をつなぐDAYケアサービスがあります。毎日、6名くらいの同じ病気を持つ患者さん(ALSやがんの患者さん)同士が
ドクターや看護師と気軽に話をしてサウナに入り、アロマのマッサージを受けたり情報交換を行っています。
ベットごと中に入れるサウナ!
ホスピスに訪問看護ステーションが併設しているのも特徴です。
ステーションの壁一面にたくさんの患者様とのツーショットが飾られていて
とてもオープンな様子です。
訪問地域を聞いて驚きました! フィンランドの人口が少ない(540万人程度)は
知っていましたが、日本では訪問範囲は電動自転車で4km程度です。
フィンランドは一番遠いところで50kmです。しかも4人のスタッフ2交代で、朝から
夜まで、週1〜2階訪問。1ヶ月100名を受け持っています。
交通費は実費をいただくようです。
ご利用者さんとの笑顔いっぱいのツーショット!
アロマセラピーや人とのコミュニケーション、ふれあいはどんな痛み止めよりも
効きます!と明言していました。
日本のフランシラ訪問看護ステーションにも積極的にフィンランド式ケアを
導入したいと心から思いました!