2017年11月10日(金)

フィンランドのホスピスケア

2年ぶりにヘルシンキにあるホスピス(Terhokoti)を訪問しました。

 

フィンランドには、人口が密集している南エリアに4カ所のホスピスがあります。

 

●1988年開設 ヘルシンキ Terhokoti

●1988年開設 タンペレ  Pirkanmaan Hoitokoti

●1994年開設 トゥルク  Karinakoti

●2002年開設 コイビッコ Hameenlinnna

 

医学がもはや多くの日々を与えられないのであれば、ホスピスがより多く、毎日のいのちを与えよう。これがホスピスの使命だから・・・・

 

                                                             by Dame Cicely saunders

 

 

ダライラマ氏も訪問!

 

訪問や視察をするたびに、日本は遅れているな・・・と感じてしまいます。

今回もフランシラを卒業した看護師カリタがナビゲート役です。


 

カリタが話した事で一番印象に残ったのが、「どんなときにもHOPE !」

希望を持って生きるという言葉でした。

なんと、ホスピスの中で独身者を集めてのパーティを開催しているそうです。

ホスピスに入所してから結婚式を挙げるカップルも多く、空が見えるガラスドームに

緑があふれるお部屋に牧師さんが来るそうです。

 

 

ホスピスのDayサービスも素晴らしいと思いました。

日本では、病院から在宅へ(訪問看護などを受けながら緩和ケアへの空き待ち予約を

します)入院は希望通りにはいかないのが現状です。

フィンランドのホスピスは、在宅とホスピスの中間をつなぐDAYケアサービスがあります。毎日、6名くらいの同じ病気を持つ患者さん(ALSやがんの患者さん)同士が

ドクターや看護師と気軽に話をしてサウナに入り、アロマのマッサージを受けたり情報交換を行っています。

 

ベットごと中に入れるサウナ!

 

ホスピスに訪問看護ステーションが併設しているのも特徴です。

ステーションの壁一面にたくさんの患者様とのツーショットが飾られていて

とてもオープンな様子です。

訪問地域を聞いて驚きました! フィンランドの人口が少ない(540万人程度)は

知っていましたが、日本では訪問範囲は電動自転車で4km程度です。

フィンランドは一番遠いところで50kmです。しかも4人のスタッフ2交代で、朝から

夜まで、週1〜2階訪問。1ヶ月100名を受け持っています。

交通費は実費をいただくようです。

 

ご利用者さんとの笑顔いっぱいのツーショット!

 

アロマセラピーや人とのコミュニケーション、ふれあいはどんな痛み止めよりも

効きます!と明言していました。

日本のフランシラ訪問看護ステーションにも積極的にフィンランド式ケアを

導入したいと心から思いました!

 

2017/11/10 11:45 | 未分類

2017年11月10日(金)

フランシラぼらんてぃあグループ

フランシラの卒業生、在校生25名が参加する「フランシラぼらんてぃあグループ」を

作り、活動を開始しました!

 

2017年11月3日(金)に、恵比寿にある厚生中央病院でキャンサーリボンズが主催する「がんと暮らしフェアー」にハンドアロマセラピー、医療リンパドレナージの体

験を行いました。

ボランティアのメンバーは、認定リンパ浮腫セラピストとして活躍している

看護師・理学療法士・作業療法士&アロマセラピストです。

 

11月3日にハンドマッサージを受けて頂いた患者様、医療者の方(院長先生も

受けられました!)で120名ほどです。

 

 

フランシラの香りと、ボランティアスタッフの暖かい心と手に皆様、リラックスして頂けたようです!

 

この日は、山田邦子さんを中心としたスター混声合唱団コンサートもあり、

瀬川瑛子さん、黒田アーサーさん、お笑いの方、オペラ歌手の方などが参加されて

とても楽しい1日でした。

 

ハンドマッサージを受けながらの患者様の声で多かったのが、「自分の受診している病院では、こんなに話を聞いてもらえない、情報ももらえない、もっとこのような機会が増えればいいな・・・」というコメントでした。

 

フランシラのボランティスタッフと社会貢献ができるようにがんばります!

 

2017/11/10 11:42 | 未分類

2017年11月10日(金)

初雪のフィンランド!

10月25日からフィンランドに行ってきました。

今年の初雪は例年よりも早く、一晩で27センチも積もりました。まだ外気温が−3度くらいでは、みぞれ状態の雪で寒さが身にしみました。−28度くらいになると寒すぎて雪は降らない氷の世界になり、太陽の日を浴びて木々に樹氷がキラキラと光り輝く風景になります。オーロラも見えたり、寒さなど気にならなくなるほど幻想的になります。

 

フランシラ研修センターの庭にあるサウナ小屋

 

フランシラ本校で医療アロマセラピーの講義を受けました。フィンランドは西洋医療も進んでいますが、同時にアロマセラピーなどの補完療法も国家プロジェクトでも普及されているホリステックな国です。

特にがんのターミナルケアにはキュア(治療)よりもケア(生活の質)の向上が重要だと考えます。

 

医療ケアに使用する精油は、病気の種類や状態に応じて植物の化学成分を良く理解して、使用量の調整や期間の決定などに注意する必要があります。今回の講師は、20年前にフランシラを卒業したオーストリア在住のパイビ先生で、彼女はドイツの病院に勤務していた時には、精油の選定は看護師が行うけど、キャリアオイルとのブレンドなどは薬剤部が行う連携が取られていたそうです。

パイビ先生は現在、オーストリアのアロマセラピー協会会長職で多くの医療従事者

を指導しています。臨床で使用する方法などの事前アンケートを取り、それに沿った講義が行われました。

 

ヴィルピの家では、いつもテディベアーがお出迎え!

 

ヴィルピ女史の講義は、植物学と環境がテーマで、汚染されている大気のゴミなど(呼吸から吸い込む微小なダスト)の外因的な要素と皮膚から取りこまれる紫外線の影響などを防ぐハーブ類や方法など興味深い物でした。

いま、日本でも発売されているオイル美容液「ビューティRオイルセラム」がコンセプトにぴったりでした!

 

ヴィルピ女史  とにかくエネルギシュ!!

 

オイル美容液「ビューティRオイルセラム」詳細はこちら

http://shop.frantsila.jp/products/detail.php?product_id=187

2017/11/10 11:39 | 未分類

竹内恵美

プロフィール

竹内恵美 
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師  認定リンパ浮腫セラピスト フランシラナチュラルセラピスト

● フランシラナチュラルセラピストスクール日本校校長
● フランシラ治療院院長 
● 日本赤十字社医療センター・アロマケアボランティアぐるーぷ事務局代表(創立~2010年)

1989年(平成元年)フィンランドとの貿易会社を起業。傍ら、温熱療法、マッサージを中心とした治療院
「オリエンタルハウス」2店舗を開業する。

その後フィンランドにて、フランシラ11代目当主ヴィルピ・コルミエ女史にナチュラルセラピー全般を5年間にわたり師事。

全国に「フランシラ・オーガニックショップ」を展開。

フィンランドで医療用リンパドレナージの研修を積み、リンパ浮腫に悩む方へのサポートと正しい知識の啓蒙に努める。高齢者介護、緩和アロマケアなどの統合ケアを普及している。

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